みなさんこんにちは!文房具店員stufffです。
みなさんは普段どのような筆箱をお持ちですか?
最近本革のペンケースに興味がある私。色々調べてみると、牛革でもイタリアンレザーやプエブロレザー。形もラウンドジップケース、ロールペンケース、自立型ペンケースなど様々な種類がありました。
今回はそんな種類豊富な革のペンケースを、革(レザー)の種類、ペンケースの形、おすすめペンケースの順でご紹介致します。
目次
革ペンケースに使われる、牛革(レザー)の種類
革のペンケースで人気なレザーをご紹介します。経年変化(革特有の色の変化)を楽しめるレザーや、艶が綺麗なレザーなどが多く見られます。
イタリアンレザー
革ペンケースの中で多く見られるレザーです。
名前から分かるかもしれませんが、イタリア(のトスカーナ地方)を中心に生産されたレザーです。
イタリアは、革製品の会社が多くあり、世界トップクラスの品質の高級革製品を生み出してきました。
イタリアンレザーは、オイルを染み込ませてある「オイルレザー」の一種です。
そんなイタリアンレザーの特徴は、使い込むことによってレザーに浸透したオイルが溶け出し、徐々にツヤが増します。また表面をひっかいてしまった際、指で擦るとオイルが溶け目立ちにくくすることもできます。(小さい傷に限る。)
比較的安価に購入することができ、多くの人が持っているペンケースになります。
耐久性 | オイルが含まれていないレザーよりは耐久性がある。 |
手触り | 柔らかくしっとり |
色味 | 明るく、光沢感がある |
経年変化(色の変わり方) | 徐々にツヤが増す。 |
ブライドルレザー

ブライドルレザーはあまり、革ペンケースでは多く見られませんが、大人の男性に人気のあるレザーとなります。
ブライドルレザーとは、もともと乗馬に使う馬具のための牛革です。
耐久性を高めるために、何度も牛革にロウを塗り込んでいます。そのため、表面にはロウが染み出した「ブルーム」と呼ばれる白い粉がふいているように見えますが、ブライドルレザーの味と捉えてもいいでしょう。
また、レザーは水分に弱いとされていますが、ブライドルレザーはロウが染み込んでいますので、他のレザーより水分に強いレザーとなります。
経年変化に関しては、使っていくうちにブルームが取れ、深みのある色合い、美しい光沢が楽しめます。
耐久性 | ロウが染み込ませてあり、水分に強いため耐久性が良い |
手触り | ブルームにより若干カサつく |
色味 | 光沢感がある |
経年変化(色の変わり方) | 徐々にロウが溶けツヤが増す。 (イタリアンレザーより遅い) |
プエブロレザー

プロブエレザーは、どのレザーにも見られない革質が特徴です。
表面を加工しない為、ざらっとした表面ですが、使い込むことによって繊維が寝て、スムーズな手触りになります。もっとも変化を楽しむことができるレザーになります。
他のレザーと比べプエブロレザーは繊維が立っているので、傷が目立ちにくいです。
また、牛から取れる天然オイル(牛脚油)をたっぷり浸透させてあり、樹脂由来のタンニンの香りと混ざり、革ならではの香りが楽しめます。
革を楽しみたい、革の変化が好き!というレザーマニアの心をくすぐる革です。
耐久性 | オイルが含まれていないレザーよりは耐久性がある。 |
手触り | ざらっとした手触りから、滑らかになる |
色味 | 明るく、光沢感がある |
経年変化(色の変わり方) | 徐々にツヤが増す。 |
革ペンケースに多く見られる形
自立型ペンケース

シンプルで使いやすく、革ペンケースではよく用いられる形になります。
大体5本くらい入るものが多く、コンパクトに持ち歩くことができ大人から学生に人気の革ペンケースです。
ラウンドジップケース

ラウンドジップケースは、開けば一眼でわかるように中に仕切りがあるものが多いです。その場合本数が限られてしまうのがネックですが、大事なペンを傷つけることがないので、高級筆記具を持ち歩きたい方に人気です。
消しゴムはペンとペンの間に置く方をよく見ます。
ロールペンケース
ロールペンケースは、名前の通りくるっと巻き込みます。
ラウンドペンケースと同様開けば一眼でわかるように中に仕切りがあるものが多いです。その為、大切なペンを傷つけることがないので高級筆記具を持ち歩く方におすすめです。
消しゴムはくるっと巻き込む際に押さえて持ち歩く人が多いです。
おしゃれなブランドのペンケース
ステッドラーロールペンケース
柔らかいレザーの手触りと、ロールペンケースにチャレンジしたい方におすすめ
柔らかい牛革で手触りが優しいレザーペンケースです。
サイズが29cm×20cmと使いやすいサイズ。また3つの幅広い仕切りは使い勝手が良く、ペンや鉛筆だけでなく、画材からメイク用品と様々な用途で使用できそうです。
どのステーショナリーにも似合うシンプルなデザインなので、なんでも合うので初心者におすすめしたい革ペンケースです。
Rioのレザーペンケース
シンプルで使い勝手の良いレザーペンケースです。油がたっぷり塗られているのみの関わらず、程よい光沢感。値段も手頃であり、多くの人と被ってしまうこともありますが、多くの人が持つ程いいレザーペンケースなのではないでしょうか?
ラダイトのレザーペンケース
シンプルで学生男子に人気があります。フックに引っ掛けることができるのもポイントです。若干硬い革と、光沢感がおすすめのペンケースです。
CCOMPANY LIMITED ルポ2 レザーペンケース
複数はいるジップペンケースと、一本一本入る一本刺しと二つの機能を兼ね備えたペンケース。機能性抜群のペンケースです。
また、柔らかいレザーなので柔軟性が優れています。
ロトロ スエードのレザーペンケース
ロールペンケースかと思いきや、ポケットタイプのレザーペンケース。
ゴムの伸縮性が優れているので、たくさん入れても問題のない、収納力が高いポケットタイプです。たくさん入ってスリムなデザインがおすすめです。
sotのプエブロレザーペンケース
プエブロのレザーというだけでこだわりを感じますが、この革ペンケースは内部もこだわりがあります。裏地に山梨県の伝統工芸「甲州織」などイタリア×日本と伝統工芸を表現したペンケースになります。
hukuro レザーペンケース
誰とも被りたくない方におすすめしたい革ペンケースです。
上記の写真を左にスクロールすると分かるとは思うのですが、形があまり見ない形なので、初見だとびっくりします。取り出したい時にケースを傾けるとペンが出てきて、一目でペンの位置が分かります。
ペンの傷を気にするかたであれば、おすすめしませんが、誰とも被りたくない方におすすめです。
まとめ
いかがでしょうか?お気に入りのペンケース選びの参考になりましたか?
これまで多くのお客様にレザーペンケースを販売してきた文房具店員stufffと一緒に今回のおさらいをすると
- ペンに似合ったペンケースの形
- 自身のレザーの趣味に合うものを探す
- 価格との折り合い
です。
これさえ把握できれば、一生もののレザーペンケースに出会える可能性がグッと上がりますので、検討してみてください。
それでは素敵な文房具ライフを★